晴れ渡る秋空のもと 清々しい気持ちで大海原へと飛び出した一人の男。彼の船は、帆に秋風をうけ順調に海を走っていたのですが、急な突風の煽りをうけ、帆が破れてしまいます。波にまかせ、長い時間海を彷徨っていたにもかかわらず、魚の群れに出会うことすありませんでした。そんな中、突然、ひとりの少女と七匹のクマノミが現れ近くの小島まで運んでくれました。小島に上陸した男は、すぐさま流木を削り櫂を造って、無謀にも暗い海へとふたたび飛び出すのでした。コンパスを頼りに必死に船を漕いでいると、今度は大波にのまれ船は大破し、真っ黒な海に放り出されてしまう事になります。なんとか破損した船の木片に掴まり海に浮かんでいると、魚の群れがやってきました。しかし、魚たちはこちらに気づかず去っていきます。全身に寒気を感じて途方にくれていると、どこからともなくネッシィが現れるのでした。男は、最後の力を振り絞りネッシィの背中につかまり、なんとか岸までたどりつくのですが、心身とも疲れ果てた男は、立ち上がることすらできなくなっていました。
続かない。